2006年上半期ライトノベルサイト杯

またもやギリギリとなりましたが、投票投票ー。
【06上期ラノベ投票/4840233918】 トリックスターズD (電撃文庫) 
【06上期ラノベ投票/4840233861】 天使のレシピ (電撃文庫) 
【06上期ラノベ投票/4757726279】 永遠のフローズンチョコレート (ファミ通文庫) 
【06上期ラノベ投票/4829163526】 GOSICKs(2) ―ゴシックエス・夏から遠ざかる列車― (富士見ミステリー文庫) 
【06上期ラノベ投票/4840233535】 とらドラ!1 (電撃文庫) 

このシリーズ、3作目で化けました。「まえがき」に書いてある通り1,2巻を読んでいる事が前提条件の面白さではありますが、周と凛々子のクライマックスシーンは凄く良いです。そう、「周と凛々子」の「あの」場面が。
『トリスタ』は確信犯的な展開を面白いとみるかどうか、『トリL』はやや落ち着いた(地味な)展開をどうみるか、賛否両論があるかと思われますが。『トリD』ではそういった問題点すらも内包した「反則技」を繰り出して、なおかつ面白いのが魅力の一つ。
それから、イラスト面での仕掛けや装飾の流麗さも見逃せないポイント。一場面の挿絵をほとんど使わないのも個人的には好ましい手法で、代わりに抽象的な記号を使っているのが目を引くというか。加えて『トリD』ではゴスロリ大学生が二倍ニバーイ!へんてこ娘もあるよ?斯様に、キャラクター面でも充実しています。「続き」が非常に気になる一冊。

エローい! 以上!

読んだ時の感想はこんな感じでした。何となく縁のある作者さん。改めて言えるのは、色々な方面にさり気なく喧嘩を売っている意欲作ということ。文中にライトノベルという単語を堂々と使う何ともスーサイドな作風が、自虐スキーには堪えられないかと。嗜好品、の類。

  • ゴシックエス・夏から遠ざかる列車

犬派なら『七竈』、山之内派なら『荒野』でしょうが、猫派なら『GOSICK』。中でもこの一冊、ネコ好きならば悶絶級の表現技法が!何もいう事なく、ヴィクトリカの一挙手一投足に悶えればそれで良いと。

どちらをとるか迷いましたが、手乗りタイガーに敬意を表して1巻に。まあ、2巻はみのりんの面白さ、ですから。
内容の面白さは語らずもがな、デザイン面での良さが際立ってます。オープニングアクトとも言える冒頭のイラスト群「あなたにとって、手乗りタイガーってなんですか?」がすげぇ好き。恋と団欒のものがたりは一体どこにむかうのか?楽しみです。