最終兵器と人魚の涙

秋吉家シリーズ完全版 2 (花とゆめCOMICS)

日高万里の原点「秋吉家シリーズ」は、言うまでも秋吉家の６人兄弟それぞれが主人公なのですが、表紙を見る限り、一久だけはどうも主役を張れてないような気が…。一番おバカで一番もてるのが原因？描き下ろしのサチとめぐは可愛いので良いんですけどねー。
当時の試行錯誤っぷりが伺えるシリーズが多いのですが、こうしてまとめて読むと一久も大変な時期だったのね、と思わず苦笑。振って振られて出会って、と怒涛の数ヶ月は完全版①の『365日の恋人』で一段落を見せているのですが、連載の順番としては時系列通りじゃなかったですし。つまり一久まわりの人間関係ドタバタし過ぎ、とも言えます。哀れ一久。
しかし改めて読むと、一久はシスコンの懸が…めぐも年上だしなぁ。十波とか絶対好きだよこの人。その辺、つくづく憎めないキャラだなー、と思いつつ。
そして、嬉しい誤算が短編『人魚』も収録されている事。ヒロインの理都が、激しく可愛い！これを読むために分厚い別冊を何故か２冊も持っている程。再録だと気づかず買った自分が悪いのですが…コミック収録でようやく何とかできますわ。今のところ、日高作品の中で一番可愛いヒロインだと思います。あげはの無邪気な可愛さとはまた別に。オススメです。