死神となりて英雄と為す

石津萌がどうにも熱い!転校生でまさかの登場を果たしたかと思えば何なんでしょう、この活躍ぶり。嬉しくなるのと同時に呆然としてしまうんですけど。
という訳で、「榊ガンオケ」第2弾、緑の章。相変わらずゲームも『ガンパレ』含めてやっていないのですが、どうしてこんなに面白いのか。『ガンパレ』の場合はシリーズとして何冊も出ているので各キャラの名前と性格が、ほぼ万遍なく個性を発揮していたのに比べて、『ガンオケ』の場合は3部作で3冊。つまり各章で1冊でまとめなければならないので大変なのではないかなーと思います。ちなみに読んでいるこっちの方も、キャラの顔と名前を一致させるのが大変だったのですが。この辺は原作ゲームやってない弱みかも。まあ、『マリみて』の時も初めて読んだ時は誰が誰?状態でしたし…ちょっと懐かしい感覚ではありました。
内容については、『白』が石田をヒロインの軸として展開していたのと違い、明確なカップリングが無いのが特徴といえば特徴でしょうか。美姫と柱、ゲンと紫苑の4人の関係が非常に良い!です。紅と芝村は…特異な組み合わせ?嫌いではないですけど。戦闘シーンの描写は、毎度のごとく熱い!上手い!泣ける!の三拍子。山岳騎兵の疾走感や青龍刀の組み合わせがえらい新鮮でした。『ガンパレ』では大した事のない「きたかぜゾンビ」が相性の問題で、「うみかぜゾンビ」となってからは強敵になるのが面白いし。幻獣共生派の暗躍、滝川の成長っぷり等々、美味しい場面がてんこもりで満足満足なのでした。