今、オタク系情報雑誌読んでますか?

今日、久々に雑誌コーナーに立ち寄ってみて、ハッとした。「最近ゲーム雑誌とか、全然買ってない」という事に。この場合のゲーム雑誌というのは、『ファミ通』をはじめとした文字通りのゲーム情報誌から『ニュータイプ』等のアニメ雑誌、アーケード専門誌『アルカディア』やエロゲー雑誌でいうならば『TECH GIAN』とか、『ドラマガ』をはじめとした小説系雑誌、果ては『ぱふ』といった漫画系雑誌…それぞれの分野に特化した雑誌群をも含んだ範囲の話。昔はオタク系雑誌などと呼ばずに(今でも呼ばないが)、「雑誌」もしくは「ゲーム雑誌」などで通していたものだ。
それは何故か?全部購入してたから。ジャンプ・マガジン・サンデーを毎週買う習慣のように、月初めには『アルカディア』『ピュアガ』『電撃姫』『ドラマガ』などを一斉に、特集によっては『ぱふ』や『ダ・ヴィンチ』など手に取りつつ、ファイブスター連載時は『ニュータイプ』を、桑島法子登場時には『アニラジグランプリ』を忘れずに…。つまり、「(ゲーム)雑誌買いにいかなきゃ」と思い立った日というのは、他の様々な雑誌を買う日でもあった訳である。もちろん発売日は色々跨いではいるけれど。
それが今では本当に買わない、いや読んですらいない。言うまでも無く、ネットで殆どの情報を手に入れてしまうから…何ともありきたりな解答ですがおおよそ正解の筈。家で無料で手に入る情報は、立ち読みという労力にも容易に勝る。気になる特集は、必ず誰かがレビューしてくれるので実物に触れなくても良い。気になる雑誌限定のおまけゲームは、熱心なファンが画像つきで感想を挙げてくれるから、プレー気分を共有できるので実際にやる必要はない。雑誌の付加価値すらをもネットで無料で楽しめる時代…というのは言いすぎだろうか?
そんな今日、俺はふと雑誌コーナーに立ち寄って『ゲーマガ』という雑誌をフラリと読んでみた。アイマスがどう、とかいう文字に惹かれたほどの勢いで。ゲーム自体はやってないけど、「とかち」関連の動画を見て、すっかり「アイマス面白ぇー」なんてほざいている野郎が。―面白かった。まさか、ゲーム雑誌に平野耕太の漫画が載っているなんて!しかも、題材が『Fate』!先日、Fate/Zero Vol,2-王たちの狂宴-が発売日決定したばかりなので恐ろしくタイムリーなネタである。まさしくFeteファンなら必見の漫画だと思う。アイマス関係ないのに、雑誌をめくる事で楽しめる実感が、そこにはあった。
次は『ぱふ』も手に取ってみた。本当に久方ぶりに。

ぱふ 2007年 04月号 [雑誌]

ぱふ 2007年 04月号 [雑誌]

もちろん、見出しの「2006年まんがベストテン」目当て。注目すべきは、短編部門にあった。『セカキラ』のスピンオフ作品『お気に召すまま?』が4位に入っていたのだ。マジで?本庄兄と扇子の物語は、ガチでインパクトありそうな予感がしていたが、まさかここまで評判だとは!これも読みきりを雑誌で読めなかったという弊害が出ている。さらに目がいったのは、欄外の投票に、西尾維新原作で高河ゆん漫画の『放課後、七時間目。』という作品。『コミックファウスト』に載っていたらしい。
コミックファウスト (講談社 Mook)

コミックファウスト (講談社 Mook)

西尾維新×高河ゆんの組み合わせで、今の今まで知らなかったのはどんだけスルーしてんねん自分?と思った。今のところ同媒体でしか読めないっぽい。
それにしても、『ぱふ』の特集は侮れない。漫画すらもあまり読まなくなった自分を次々とその気にさせてくれるのは何故?半分はBLなのよ!?雑誌の紹介で漫画を買う、久々この流れに乗りそうなのである。
最後にドラマガを発見して―衝動買いした。ジャケ買いだ。恐らくは、近日中に、表題作『鋼殻のレギオス』も内容如何に関わらず買う事になるとだろう。久々に自分の好みにビシバシ訴えてくる表紙を見かけて、少し嬉しい。「表紙テレカバブル」時代には、ピュアガと共にトップランナーだったドラマガオーフェンフルメタザ・サード、リアルバウトなど、ラインナップの脂乗りも最高潮の時代。雑誌をジャケ買いする、懐かしい空気が今月号にはあったかも…と思う。


一通り雑誌コーナーを巡って、改めて「今、雑誌読んでますか?」と自らに問いかけてみる。全然読んでなかった。「読んでみてどうでした?」いかに、ネット上での情報が頭の中で上滑りしていたかが分かった。いや、少し違う。極端に狭くなった視野を、雑誌の「今更な情報」が少し広げてくれたのだ、と。「昔みたいに、月数千円使って雑誌買いますか?」多分、そこまでは戻らない。それでも、本屋に寄ってページを捲り、買って帰った雑誌をPCの横に置きながらネットと同時に楽しめば、きっとあの懐かしい時間が少し戻ってくる…とも思いつつ。