チョイと昔の陰陽師事情
- 作者: 渡瀬草一郎,純珪一
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2001/02/01
- メディア: 文庫
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陰陽師といえば安倍晴明、しかも大概は美形なご面相なのですが、この作品ではただのおっさんなのが印象的。年齢的な事を考えると妥当で、神秘的なイメージを意図的に払拭しているのが作者のこだわりでしょうかね。保胤の穏やかな性格と晴明の破天荒な性格の組み合わせがナイスです。
史実としての陰陽師の説明は今読むと親切すぎるなーというのは全く個人の問題ですが、微笑ましい。が、保胤の目指す職業的な理想と「陰陽師」という現実の間で揺れる葛藤は、優しい主人公が背負う常たる宿命―例えばヤン・ウェンリーのような―であり、今後の苛烈な運命を予感させずにはいられません。とにかく、新刊までに既刊復習復習!という事で一つ。
- 作者: 岡野玲子
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 1999/07/01
- メディア: コミック
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東京Babylon(1) A save for Tokyo city sto (ウィングス文庫) [ CLAMP ]
- ジャンル: 本・雑誌・コミック > ライトノベル > 少女 > 新書館 ウィングス文庫
- ショップ: 楽天ブックス
- 価格: 648円
何処で誰が言ったか、「本当に怖いのは人間」というフレーズ。ホラーものの定番句であると同時に陰陽師的にも当てはまる言葉でしょう。その人間を、飄々と祓うか葛藤の末祓うか―陰陽師の生き様をどう描くかが各クリエーターの魅せどころかなと胸に留めつつ、『陰陽ノ京』最新刊に期待期待ー。