次の奇跡が起きたらね

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日常に潜むオカルトミステリーとファンタジー要素の見事な融合!最後までミステリーに転ぶのかホラーに転ぶのかハラハラさせておいて、結末は童話だった…という構成にも痺れました。あとがきを見て『食卓にビールを』が読みたくなるのもニクいポイント。とにかく、style-Fとして出して大当たりなんじゃない?と思わせる新鮮な読み心地なのでした。
無論、ダークファンタジーとしては結構見た/読んだ憶えのある筋ですけど、こういう「ストン」と落とされるお話がメチャ好きなので問題なし!ミステリーものとしては、それこそ「同窓会」モノともいうべき学生時代の公にしたくない事件が今になって…というパターンに該当するのかな?まあそれでも、魔女という存在を当たり前のようにポンと置いてくるバランス感覚が独特の作風に繋がっていますし。美少女双子に懐かれるろうじん君も良いなぁ。
大人になりきれない子供たちにとっての「魔女」とは?大いに驚き、大いに納得させられつつ。超オススメ。