君は刻の涙を見る…?

ZOKUDAM

ZOKUDAM

これこそ意表をついた意外な結末、あっと驚くミステリィ、予想外の展開、起死回生、空前絶後、抱腹絶倒、支離滅裂のどんでん返しというものである。あにはからんや、この謎のZシリーズにおいてをや。え、Zシリーズっていうの?そうなのだ、今頃気づいたか。あ、どうしてそんなに引くんですか?え、僕がなにをしました?ちょっと待って下さいよ。ね、お願いですから……。(つづくようでつづかないかもしれない)

これは酷い凄い。『ZOKU』の続編という事でZシリ−ズというネーミングも、森ミステリィとは一線を画したまったりお気楽展開に脱力しっ放し。極秘裏に開発されたロボットに乗り込む事になった新入社員と妙齢の女性社員が、謎の怪獣を操る結社に挑む!といいなぁ…というお話。そのくせ、最後がやたら爽やかなのが何か悔しいっす。
二足歩行ロボの夢と現実、女性社員の夢と現実が妙にシンクロしていてシュールで哀愁が漂いつつも、何も考えずアホくせ〜と読むのが良いかと。ロボットまわりの描写や、敵側コンビの会話などは作者らしいセンスに溢れてますし。ミステリィを離れて、かつ詩的描写も少ないあっさり目、けれど濃い味のする10週打ち切り漫画の如き疾走感。個人的には嫌いじゃないですけれど、と思いつつ。