好きだから許す、許せない、許されたい。

オルタナ (ミリオンコミックス 10 Hertz Series 49)

オルタナ (ミリオンコミックス 10 Hertz Series 49)

表紙に一目惚れ。見た瞬間にBLと察知するものの、思ったよりいけそうな絵柄なのでどうしよう…と1週間軽く悩んで、地元の一番ラインナップにやる気のない本屋で置いてたら買おう→置いてた→店員:男→よし買おう、という流れ。素直にネットで買えば良いのに、なパターンですが書店で出会った本は基本、書店で買いたいという心情も。それが楽しみでもあるし、エロ本だと、とらで余裕だったりしますからねぇ…久々にドキドキしながらの買い物でした。
で、読んでみると普通に男女の恋愛模様を、男同士が繰り広げている第一印象。悪くないです。それでいて、迫り方がカラオケでえろい声披露しながら…か、これは新鮮。一見ノーマルなように思えた男が実は男が好きだった、という特異な三角関係よりもむしろ、少しづつすれ違っている三者三様の思惑とか行動が切ないです。
あとは、キスしている時などの表情が凄く上手いな、と。泣いてる顔なんかも良い。ていうか普通にエロい。中性的なキャラクターだから?場面は場面だけど、不思議と気にせず読めました。ところで日常に溶け込んだ世界観、というのは割と珍しいのでしょうか?周囲の反応が「恋人できた=彼女」的な会話とか、BLのお約束がわからないので判断し辛いのですが、男同士という当たり前の前提でのお話よりは読みやすかったです。個人的には割と独特な作家さんじゃないかしらん?と思いつつ。