沈黙の中に、謎を秘して

花よりも花の如く 第7巻 (花とゆめCOMICS)

花よりも花の如く 第7巻 (花とゆめCOMICS)

作者お得意の劇中劇な巻でした。季節的には今読むのがしっくり来ますね。NATURALの時系列から続いているので、一昔前な世界観でありつつファッションなどは当世の流行りをきっちり描いている辺りが面白いバランス感覚といいますか。石に願いを、という事で真っ先に思いついたのは、エイリアン通りで手紙と一緒に贈りつけていた「アレ」だったりします。あの作品の劇中作も良かったなぁ。
能楽をありがちなサスペンスの要素に活用するのではなく、そのもの自身の魅力でもって物語を構成するのは良い試みなのかも知れないですね。2時間ドラマは何やかんやで大きな枠だから、今後の憲人がどう注目されていくのか楽しみ。葉月との関係は…どうなんでしょうね。恋愛要素があってもなくても両方OKな感じだし。気になる関係でいうなら、読みきり時代に登場していた、弓道場に通っていた女性とはどうなったの!?と思わないでもないのですが。あれは本編とはまた違う設定なんでしょうね、きっと。
という訳で、宇治良いなぁと思いつつ。