私的読書履歴2009
さて、2009年の読書を振り返る訳ですが、アレです、シリーズもののラブコメ系ラノベは一度置いてかれるとリカバリー不可ですね、もう。新刊棚の半分はそんな感じで見送っていたような覚えがあります。ですので、改めて「頑張らない」というスタンスで作家買いを中心とした定番に落ち着いていた1年でした。読む量は絞れるけど面白みにはいささか欠ける面もあったかな…という感じだったかな?
- ブック・オブ・ジ・イヤー
- 作者: 吉田修一
- 出版社/メーカー: 毎日新聞社
- 発売日: 2009/09/16
- メディア: 単行本
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- 作者: 綾辻行人
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2009/10/30
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- バンドしようぜ!
- 作者: 後藤田ゆ花
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/03/06
- メディア: 単行本
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さよならピアノソナタ―encore pieces (電撃文庫)
- 作者: 杉井光,植田亮
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2009/10/10
- メディア: 文庫
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- 作者: 佐藤ケイ,かみやまねき
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2009/09/10
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バンドの魅力は何といっても、永遠に揃わない最後のワンピースを求めて活動する切なさに限るのではないでしょうか。あるいは過去に一瞬の煌めきのような理想の形があって、今は叶わない、と。それでも彼や彼女達は音楽を止めない訳で、だからこその美しさがあるんでしょうね。『さよならピアノソナタ』ではいつかの未来の理想像を想像すると凄く幸せになれるし、『背徳のパンダ』では30過ぎてもビジュアル系で生きるアーティストに希望と絶望が入り混じった未来と「今」の渇望がひしと伝わってくるし、『私立! 三十三間堂学院 (9)』では珍しくもヒロインに恋愛模様がないままの音楽を通した青春という流れで興味深かったし。
バンド活動の悲喜こもごもを色々な形で読めたのは嬉しかったです。
気が付けば一番作家買いしてたのが梨沙さんの作品。表紙イラストの美麗さに手を取ったのも事実ですが、一種のもどかしさが個人的には好みの作風でした。海上のミスティアも続くなら追っかけていこうかと思います。
- 俺の妹は可愛くないし、友達と彼女は「エア」なんだ
電波の次はエアなのでしょうか?痛いけど可愛いから許せる、あるいは可愛いからこそ痛いので残念なのか、いずれにせよ妙な方向でハイブリッドなヒロインが今後ますます増えるのかも。そんな破天荒なヒロインを受け止める主人公という構図も多いですよね。世界の命運を握るような存在がちょいとマニアックな形になっただけと考えれば割と王道?構図はシンプルに、ヒロインは複雑怪奇に。2010年はどのようなバランスが流行るのでしょうか。
- 読み納め
- 作者: 冲方丁
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2009/12/01
- メディア: 単行本
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